MENU
株式会社パル(本社:大阪市中央区、代表者:小路 順一、以下「パル」)は、アパレルECにおける顧客体験向上を目指し、株式会社メイキップ(東京都新宿区、代表取締役:柄本 真吾、以下「メイキップ」)が提供する、ユーザーの体型や嗜好に合わせてコンテンツをパーソナライズする「aunn Personalization」、顔合成AI機能「FaceChange」を導入いたしました。導入の背景や効果について、株式会社PAL取締役専務執行役員 プロモーション推進部部長 WEB事業推進室室長 コミュニケーションデザイン室室長の堀田覚氏に伺いました。
「aunn Personalization」の採用に至った背景
私たち(パル)はスタッフが提案するコーディネートを1日約300件以上掲載しており、多くの利用者にとって参考になる情報を提供しています。しかし、これらの情報は売上への貢献度も高い一方で、利用者が求める情報を十分に届けられていないケースも見受けられます。さらに、大量のコーディネート情報を保有していながらも、サイトのトップページや商品ページに掲載できる数には限りがあり、この制約が課題となっていました。このような現状を改善し、ユーザーひとり一人の体型や好みに最適化された情報をタイムリーに届けるために、「aunn Personalization」を導入する必要があると考えました。
「aunn Personalization」の導入で生じた変化
「aunn Personalization」の導入により、スタッフコーディネートにおいて以下のような具体的な効果が得られました。
・クリック率(CTR): 189%向上(「aunn」非利用ユーザーとの比較)
・コンバージョン率(CVR): 125%向上(「aunn」非利用ユーザーとの比較)
・ユーザー利用率:30%( aunn導入当初より約3倍の増加)
※利用の定義
体型パーソナライズあり:利用
体型パーソナライズなし:非利用
これにより、利用者ひとり一人にとって「何を買えば良いか」という問題が解決されやすくなり、ユーザー満足度が向上したと感じています。また、我々のサービスとの親和性がさらに高まることで、ブランドとの信頼関係の向上にもつながっています。
「FaceChange」の採用に至った背景
私たちが「FaceChange」に関心を抱いた最大の理由は、他社に先駆けて最新の技術を導入し、ユーザーに革新的な体験を提供できる点にありました。現在、生成AIは世界的に注目を集めており、どのようにビジネスに活用できるかを模索する中で、私たちはこの技術をいち早く実践に移したいと考えました。
さらに、FaceChangeを使用することで、ユーザーが「似合うかどうか」を自分の目で確認できる点も大きな魅力です。これにより、商品の情報がよりリアルに可視化され、実店舗と近い体験をいただけることで、ECサイトで買い物をする時の不安を軽減する効果が得られると判断し、導入に至りました。
「FaceChange」の導入で生じた変化
「FaceChange」の導入当初より利用時のCVRへの効果は確認できました。さらにポップアップ施策を行うことでユーザーの認知も進み、サービスを利用する回数が増えたことで、サイト全体の売上にも相当の影響を与えています。
具体的なデータに基づくと、下記のような変化がありました。
・コンバージョン率(CVR):370%向上(「FaceChange」非利用ユーザーとの比較)
・ポップアップ施策を活用後の効果:FaceChangeの利用回数が5.1倍に増加
また、一度この機能を利用したユーザーからは、非常に高い満足度を示す声が多く寄せられています。FaceChangeのリピート利用者も増加傾向にあり、この機能がユーザーの購買意欲を大きく高める役割を果たしていることが明らかになっています。
私たちが日々手にしているスマートフォンは、単にECサービスを利用するためのツールではありません。隙間時間を埋めたり、気分転換を図ったりと、日常生活の一部としてスマートフォンに触れる機会は非常に多いものです。そのため、ECサービスもこうした必然性のないタイミングにおいても、「つい開きたくなる存在」であることが求められます。
アプリに於いても同様で、特に、ユーザーに対しては「覗きに行く楽しみ」を提供することが重要です。コンテンツが常に新鮮で、リフレッシュされていなければ、ユーザーは次第に興味を失い、アプリを開く動機そのものが薄れてしまいます。そのため、ユーザーが「このサービスは自分を理解してくれている」「見ていて心地よい」と感じられることが、数多くあるアプリの中から選ばれるための大きな要因となります。
これらを踏まえると、今後の時代においてパーソナライズは欠かせない要素であり、パーソナライズされたECサービスは、ユーザーの心をつかむために欠かせないものであると言えると考えます。
今後は、「FaceChange」の機能を最大限に活用し、ユーザーが「似合う」と確信できる体験を提供していきます。さらに、「unisize」を組み合わせることで、最適なサイズを提案し、その提案から購入までをシームレスにつなげる仕組みを提供したいと考えています。
たとえば、ECサイトにアクセスした際に、ユーザーが自分の顔で試着シミュレーションを行い、そのまま適切なサイズの提案を受けられると、購買プロセスの不安や負担が大幅に軽減されます。このような一貫した体験を提供することによって、ユーザー満足度を高め、最終的にはECサイト全体の成長を加速させていきたいと考えています。
これからの時代に本当に重要なのは、ユーザーに「探してもらう」のではなく、個々のニーズに寄り添ったパーソナライズされた体験を提供することだと考えています。そのためにはこれからも最新技術を取り入れた洗練されたサービスを積極的に取り入れて行きたいと考えています。日々ECサービスに触れるユーザーにとって、最も心地良い体験を提供することで、顧客満足の継続的な向上を実現していきます。