NEWS
お知らせ

2020.09.10
メイキップ、アパレルECを進化させる新ソリューションを「ブレインパッド」と共同開発開始 -「Rtoaster」との連携により、オンライン試着の履歴からマルチチャネルのアプローチを実現-

 株式会社メイキップは、当社が提供するサイズレコメンドエンジン「unisize」と株式会社ブレインパッドのレコメンドエンジン搭載プライベートDMP(*1)「Rtoaster(アールトースター)」を連携し、アパレルECの課題を解決する新ソリューションを共同開発することを発表いたします。
 本ソリューションは、「unisize」の洋服のサイズ推奨技術と、「Rtoaster」のレコメンドアルゴリズム、ブレインパッドのデータ活用ノウハウを組み合わせ、オンラインでの試着行動から得られたデータを、ウェブ、アプリ、メール、LINEなどのチャネル横断でのパーソナライズへ活かすことを皮切りに、アパレルECの進化を目指すものです。

業務提携の内容
 市場規模の拡大が続くEC業界(*2)は、昨今のコロナ禍により、これまでにECを利用したことのない消費者層へも急速に利用が広がることで、その規模の拡大に拍車がかかっています。リアル店舗を運営する事業者によるEC事業への参入も急増する中、数多のECサイトの中から消費者に選ばれるためには、単なるモノの販売に留まらない購買体験を提供するための付加価値の創造が求められています。
 アパレルECにおいては、かねてより、実際に商品を試着できないことによって起こる「サイズ問題」が購買障壁として挙げられてきましたが、この課題の解決策の一つとして、先進企業はオンラインフィッティングサービスの開発とその精度の向上に取り組んできました。
 その代表的なサービスである「unisize」は、ECサイト上での簡単な操作だけで、ログイン等の手間をかけずとも最適な洋服サイズを推奨できることを特徴とし、「BAYCREW’S」「SHIPS」「JUN」をはじめ、さまざまなファッションブランドに導入されています。
 本取り組みにおいて「unisize」と「Rtoaster」を連携させることにより、「unisize」のサイズレコメンドに、消費者の趣味・嗜好に応じた「Rtoaster」による多彩なパーソナライズ機能を付加することをはじめデータ活用を推進することで、アパレルECの価値向上に貢献していきたいと考えています。

試着データに基づくECサイト内外でのパーソナライズを実現
 「Rtoaster」と「unisize」の機能連携の第一弾として、まずは「unisize」での試着行動時データを活用し、「Rtoaster」によるECサイト内外でのパーソナライズを実現いたします。  これにより、洋服のサイズだけでなく、消費者の趣味・嗜好に合わせた新たな洋服のレコメンドが可能となり、そのレコメンド内容を、ECサイト内でのポップアップ表示、ECサイト外のメールやLINEによるプッシュ型の配信にも反映できるようになります。

今後の展望
 今後両社は、ブレインパッドのデータ活用ノウハウを用いて、「unisize」に蓄積された希少な洋服データや身体データと「Rtoaster」に蓄積されたデータを用いた需要予測などを新たな商品開発に活かしていくことも見据え、共同開発に取り組んでまいります。

株式会社ブレインパッド 取締役 安田 誠様のコメント
 ブレインパッドは、「データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる」を企業ミッションとし、今後さらに「Rtoaster」を進化させながら、さまざまな業界の先進企業と共に、DX時代に求められる新たなデータ活用ビジネスを創り上げていきたいと考えています。
 本連携は、急拡大を続けるアパレルECにおける新たな取り組みであり、高度なサイズ推奨技術を持つメイキップと共にこの取り組みを推進できることを非常に嬉しく思います。
 連携の第一弾として、試着データに基づくECサイト内外でのパーソナライズを早々に実現したうえで、今後は独自のレコメンドエンジンの開発はもちろん、「Rtoaster」に蓄積されたデータを商品開発や需要予測にも活かしていくことも見据え、この取り組みを進めていきたいと思います。

株式会社メイキップ 代表取締役 柄本 真吾のコメント
 「unisize」は、「不可能なことをITの力を使って可能にする」という想いのもと、ECサイトで洋服を買う時に生じる手に取って試着できない悩みを解決する方法として、ECサイト上での洋服フィッティングのサポートを行ってまいりました。
 消費者によるEC利用が一層進んでいくことをふまえると、今後は、リアル店舗のような購買体験をデジタルでも消費者に提供することが、EC事業者の差別化要素になっていくと考えています。「unisize」に蓄積された600万ID(2020年8月時点)を超える身体データや洋服のデータなど、希少なデータを用いてブレインパッドと共にアパレルECに特化したソリューションを開発し、EC上での購買体験の付加価値向上を実現していきたいと思います。

(*1)DMP(Data Management Platform)とは、広告主・メディア・ECサイトなどが保有するさまざまな大量データを収集・分析し、主にマーケティング用途での利用・活用を可能にするデータ基盤のこと。
(*2)2020年7月22日 経済産業省発表「令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」参照。

セミナー情報
10/29(木)、株式会社ラコステジャパン様をお迎えし、オンラインセミナーを開催 ※詳細は、ブレインパッド社ウェブサイトにて別途お知らせいたします。

ご参考情報
●「unisize(ユニサイズ)」について https://cl.unisize.makip.co.jp/  「unisize」はネットで洋服を買うときに、より身体に合ったサイズを推奨するレコメンドエンジンです。機械学習アルゴリズム(AI)を用い、お手持ちのスマートフォン端末で撮影した正面と側面の全身写真から、腕の長さや肩幅などの体型を採寸します。従来のような専門知識やメジャーを用いて採寸するような手間をかけずとも、自分に合うおすすめサイズを確認できます。また、過去に買った洋服と比較する購入履歴比較機能なども併設し、ユーザーの持つ情報に合わせてサイズを確認することができます(※特許取得)。

●「Rtoaster(アールトースター)」について https://www.rtoaster.com/
 「Rtoaster」は、ブレインパッドが開発・提供する最先端のレコメンドエンジンが搭載されたプライベートDMPです。
 データの蓄積・管理から、スマートフォンアプリ/ウェブサイト/デジタル広告/メールなどの多様な顧客接点におけるパーソナライズアプローチ、行動ターゲティング/レコメンドといったアクションまで、デジタルマーケティングを強力にサポートします。複数のチャネルを横断した最適な顧客コミュニケーションを高度かつ精緻に行うことが可能な、国内最大規模のプライベートDMPとして、250社以上のさまざまな企業に導入・活用いただいております。
 また、ツールの提供に留まらず、豊富な経験を有するデジタルマーケティングコンサルタントによる導入・運用支援(要件定義からKPIの設計、施策の設計・実行、効果測定・改善案の提示)までをトータルに提供しております。

< 株式会社メイキップについて > https://makip.co.jp/
本社所在地:東京都新宿区矢来町89-2F
設立   :2015年2月5日
代表者  :代表取締役 柄本 真吾
資本金  :40百万円(2020年6月30日現在)
従業員数 :35名(2020年6月30日現在)
事業内容 :インターネットコンテンツの企画・開発・運営、マーケティング プロモーション、コンサルティング

< 株式会社ブレインパッドについて > https://www.brainpad.co.jp/
(東京証券取引所 市場第一部:証券コード 3655)
本社所在地:東京都港区白金台3-2-10 白金台ビル
設立   :2004年3月
代表者  :代表取締役社長 草野 隆史
資本金  :575百万円(2020年6月30日現在)
従業員数 :372名(連結、2020年6月30日現在)
事業内容 :企業の経営改善を支援するビッグデータ活用サービス、 デジタルマーケティングサービス