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株式会社メイキップ代表取締役CEO柄本真吾インタビュー

2025.02.06

お知らせ

会社設立10周年を迎えて

━10周年を迎えたお気持ちをお聞かせください。
あっという間の10年間だったと感じます。この間、いくつもの重要な意思決定をしてきたと思いますが、その時々で必死に意思決定をしてきたので、「何がターニングポイントになったのか?」と聞かれても明確な回答が難しいです。これまでの道のりで、オンラインフィッティングという文化を地道に作り上げてこられたことには大きな喜びを感じています。ご利用いただき支えてくださっているクライアント様、サポートいただいている会社関係者の方々、ユーザーの皆様、そして共に挑戦を続けてきた仲間たちには「ありがたい」という言葉だけでは伝えきれないほど、深い感謝の気持ちでいっぱいです。

━ 会社設立当初のビジョンと、現在の会社の姿を比べてどのように感じていますか?
もっとスピーディーに成長できると思い描いていましたが、実際には想定以上に時間がかかってしまいました。ただ、成長がゆっくりだった分、組織作りや文化についてもゆっくり向き合うことができたと感じています。ここからが本番だと思っています。

ロゴ・コーポレートサイトのリニューアルについて

今回、ロゴを変更することになったきっかけや背景を教えてください。
約2年前に実施したunisizeのリニューアルは非常にご好評をいただき、その成功を受けて、Makipのロゴもリニューアルを行いたいと考えていました。以前のロゴは、創業当初にクラウドソーシングサービスを利用し、約3万円ほどで作成したものだったと記憶しています。会社も成長し、次のフェーズに入るタイミングで心機一転ロゴも一新できたらと思い、変更に至りました。

━ 新しいロゴに込めた、社内外へのメッセージや伝えたい想いはどのようなものですか?

ご覧いただいた通り、ボックスが現れ、「Make □ Possible」という形で展開していきます。このロゴが問いかけているのは「あなたは何を可能にしますか?」ということです。私たちは、ITの力で不可能を可能にしていくというミッションを掲げていますが、個々人にも大小さまざまな夢や希望があるはずです。それを叶えるために、自分は何を成し遂げるのか?といった自分自身への問いかけを引き出せるようなロゴにしたいと考えました。人生と向き合うことで、自分が何をしたいのか?何を体現したいのか?どんな人生にしたいのか?などを問いながら、会社と、そして社会と向き合ってもらえたら良いなと思っています。

━ ロゴ変更にあたって、特に意識した点やこだわったポイントを教えてください。
ここからさらに飛躍できるような、そんなロゴにしたいという思いがありました。そのため、色は刺激的なオレンジを選びました。そして、せっかく新しいロゴを作るのであれば、現代に合ったダイナミックな動きのある、メッセージ性の強いデザインにしたいと考えました。

今後の戦略とビジョンについて

━今後の会社の10年に向けて、どのような目標やビジョンを掲げていますか?
10年という長期的なビジョンを持つのではなく、まずは3年で圧倒的な成長を達成することを目指しています。毎年3年ごとに設定できたらと思ってますが、その延長線上に10年があり、あぁ、また10年経ったんだね、ぐらいでいいんじゃないかなと思っています。あまり気合いが入りすぎてしまうと、ガチガチに固まってしまいますからね(笑)働く人も、ビジネスの方向性も、リラックスしながら戦況を的確に見極め、柔軟かつ真剣に取り組むことが大切だと考えています。

━業界や社会に対して、どのようなインパクトを与えたいと考えていますか?
私たちが目指す会社像は、他の誰かができることではなく、我々にしかできないことを徹底して追求する会社です。この10年は差別化戦略を取ってきたので、本当に我々にしかできないことをやってきた自負があります。そこへのこだわりが強いがために、成長スピードが遅くなった面も否めないと思っています。これからは「我々にしかできないこと」の領域をどう広げていくかが、次のステップで重要な鍵になると考えています。

━ 最後に、10周年とロゴ変更を記念して、改めて決意表明をお願いします。
第二創業期という言葉があまり好きではなかったんですが、今まさにその言葉が当てはまりそうな気がしています(笑)「第二創業期」という言葉には、どこか会社が壊れてしまい、立て直さなければならないというイメージがあったのですが、自分が今の立場に立ってみて、その認識は必ずしも正しくないと感じています。今まで会社の文化をとても大事にして経営してきました、大事にしすぎて守りに入っていた部分もあるのかなと思います。ここからはギアを更に一段階上げて、攻めの姿勢で進んでいきたいと考えています。